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〈M574〉の「M」って何の意味?【ニューバランスの基礎知識(2)】

スニーカーの人気ブランド「ニューバランス」の今さら聞けない基礎知識。明日から周りに自慢できるトリビアが満載!

それぞれのクッショニングには得意分野がある

新旧のクッショニングが同居しながら進化しているのもニューバランスの魅力。

履き心地にこだわるマニアには好みのクッショニングが

 同じ年、1985年に発売された〈M1300〉と〈M670〉。前者には「ENCAP」が、後者には「C-CAP」がそれぞれ搭載された。その後、様々なモデルに受け継がれていくが、普通に履くぶんにはほぼ同じ。ともに高いクッション性を備えるが、ENCAPは安定性、C-CAPは耐久性にそれぞれより優れており、両方を搭載した〈996〉のようなモデルも存在する。

衝撃吸収性がある「EVA」という素材を、頑丈なポリウレタン素材を用いた足型(アウトソール)の中に封入した構造のこと。これにより安定性とクッション性を実現している。

ENCAPと同じ年に開発されたミッドソール素材で、ポリウレタンを使わず、EVA素材のみを圧縮成型したもの。それによりクッション性の持続力を大幅に向上させることに成功した。
 

 さて、そんな'80年代にデビューしたENCAPやC-CAPを経て、'90年代にさらなるクッショニングの向上を目指して開発された素材が「ABZORB」。「衝撃吸収性」と「反発の弾力性」を高めたことで、番台を超える広がりを見せた。さらにクッション性に合わせ「驚異的な軽さ」も実現した新素材「REV LITE」、内外非対称なハニカム構造の凹凸配置によりクッション性と安定性を向上させたハイテクソール「FRESH FOAM」など、現在も進化を続けている。

着地したときの衝撃を一旦吸収し、そのパワーを蹴り上げるときの反発性に再利用するという技術。同時に歩くときの安定性も高めてくれる。素材を均一に発泡させることで実現。

驚異的な軽さを誇る新素材で、語源は“REVOLUTION LITE”から。2011年の開発当時はランニングシューズに搭載されていたが、'13年秋冬の〈MRL996〉からカジュアルシューズにも採用されるように。

ニューバランスには2タイプの足型が存在する

主に2タイプが存在する足型

足の形に合わせた品番選びもおすすめ

 実はニューバランスには主に、ぴったりフィットの「SL-1」と、ゆったりフィットの「SL-2」という、2種類の足型が存在する。好みのフィット感を選べるのも、NBの大きな魅力と言える。

 

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